2016.6.30
景気が悪いと転職しない?(2016.06.28)

英国がEU残留を果たせず、各地で動揺が広がっています。
とんでもない不景気がやってくるという話もあり、
どんなビジネスパーソンでも、身構えてしまうところです。

さて、景気が悪くなると、当然採用案件も減ってきます。
雇用動向というのは、好景気の効果が及ぶのは遅いわりに、
不景気になると、その影響はあっという間です。

特に日本では、解雇しづらい法制度も念頭にあるので、
なかなか中途採用にマインドは及ばない一方で、
リスクが顕在化すればすぐに採用は打ち切られてしまいます。

では、転職したい人は急ぐべきでしょうか?
これはなかなか、迷うところです。
今回はその時の考え方を追ってみましょう。

不景気が来れば、転職市場は買い手市場になります。
つまり採用企業が、優秀な候補者を選びやすい。
ということは、なかなか選考まで進んでも、
結果が出ないということになるわけで、
「だったらやめようか」と思うのは間違いではありません。

ここでひとつ考えておきたいのは、
不景気でも採用を継続している企業というのは、
そもそも優良企業である可能性が高いということ。

理由の1つは「不景気に強い」ことでしょうが、
隠れた理由は「不景気だから採用する」企業もあります。
なぜなら買い手市場だから。
誰だって、自分に有利なときに買い物する方がいいわけです。
私が知っているある社長さんは、
「不景気の時しか採用しない」と断言したりするほどです。

そもそも、人件費というのは企業にとって、
一番出入りの少ない固定費なのですから、
これが景気動向に左右されることがオカシイ。
戦略的な企業は、きちんと考えています。

同じ事は、候補者の側にも言えるでしょう。
転職に最適なタイミングは、景気と関係がありません。
ひととおりの実績を上げ、社内にチャンスが少ないとき、
周囲を見渡すことは、本来自然なことであるべきです。

それが、たまたま不景気に当たっている。
確かにチャンスは普段より少ないかもしれませんが、
上記のような考え方も、できなくはありません。

私はタイミングが合うなら、トライすべきだと思います。
そこであえて我慢することは、不景気な時期の転職と同様、
自分のキャリアにとって、機会損失になってしまうわけですから。

まとめると、キャリアと景気のタイミングは、
どうしても一致することはできないわけですから、
一番理想的なことは、そうしたことに振り回されず、
自分の中できちんとした計画をいつも立てておくことです。
普段から「ここが一区切りだな」と念頭に置いて、
キャリアを磨いておくことが、最大のリスクヘッジでしょう。

逆に、いけないのは、「不景気をきっかけに動く」こと。
「なんか、マズいと思って」と思うのが一番マズい。
キャリアは中長期的な形成がとても大事です。
時々の状況に流されず、日頃からマイルストンを決めておきましょう。