2016.6.27
学歴は通過タイム、キャリアは続く。(2016.06.14)

ご面談でいろんな話をお伺いしていくなかでも、
やはり相手の大学名だけは伺いづらいと思います。
世の中には学歴に関するいろんな意見があり、
ご本人の気持ちもまた、いろいろだからです。

ただ、プロフェッショナルとして仕事をする以上、
もし、「学歴を気にしますか」と聞かれたら、
(面と向かって聞かれることは少ないですが)
私は「気にします」と答えます。

理由はまず、弊社のお客様が確実に気にするからです。
中途とはいえ、学歴が不問になることはありえません。
その辺りの事情はまたいつか触れることにしましょう。

一方で当方としても、人物を見極めるにあたり、
学歴が分かりやすい検討材料の1つである以上は、
きちんと吟味して頭に置いておく必要はあるのです。

大学の偏差値というのは、同世代で一斉に走った場合、
どのくらいまで行けるのかを示すデータの一つです。
「みんなで駆けっこをしたら何番目か」に近いので、
このデータを無視するのは、プロとして問題があります。

一方、日本では、大学に偏差値以外の特色が乏しいため、
学歴は、本人のポテンシャル評価以上でも以下でもなく、
せいぜい国公立なら「守備範囲は広いのかも」と思う程度です。

キャリアを、マラソンに例えてみましょう。
すると学歴10km地点くらいの通過タイム。
ここで先頭集団にいることは、悪いことではありません。
「速く走ることはできるんだな」となります。

ただ、10kmで先頭集団にいた選手が、
必ずしも最後まで優勝争いをするわけではない。
それはマラソンでも、キャリアでも同じ事です。
通過タイムは過去の話で、現在ではありません。

20km地点になる30歳にさしかかってくれば、
最初の頃の差は、次第に分からなくなってきます。
学生からキチンと走って自分のペースを保った人。
10km地点で疲れ、新卒入社で大きな会社に入り、
あとは何もしないで言われたことをするだけの人。

そのあたりの優劣が見えてくるのが、
ちょうど30歳前後と言えるかもしれません。
努力してきた人は、快調に走っているし、
後方集団はだいぶ差がついてしまっている。

その差は、本当に小さな積み重ねの差です。
「この仕事は何のためにあるのか」
「自分はどうやって誰かに貢献するのか」
仕事を自分なりに考えて、努力してきた人は、
学歴と関係なく、立派に輝いて見えるものです。

逆もまたしかり。
学歴は第三者には分かりやすい指標ですが、
それ以上のものをもたらしてくれるわけではなく、
事前の「つかみ」にはなりますが、後は本人次第。

人生は1回のチャンスで全て決まるわけではありません。
大学受験で失敗した人、希望の就職先に入れなかった人、
逆転のチャンスは、まだまだ山ほどあるんです。

大事なことは、初めて世の中に飛び出したときに、
「誰かのために頑張ろう」と思った気持ちを持ち続けること。
途中で勝ち取った栄冠よりも、もっともっと大事なことです。

過去の出来事にとらわれず、誰もが前向きに働けるよう、
私もアドバイスできるように今後も努めていきます。