2016.5.18
社長も偉人もひとりの人間(2016.05.17)

「明日のアポですが、先方は社長も同席されるそうです」

こう聞いた時、皆さんはどれくらい驚かれるでしょうか。
私も30歳の頃なら、けっこうドギマギしたかもしれませんね。
いまはあんまり驚かなくなりました。

もちろん、相手が大きな上場企業の社長さんともなれば、
いよいよそこは自社ビルで、誰とも違うエレベータに乗り、
役員フロアに通されて、自分のオフィスよりも広い会議室で、
でっっっかいタペストリーを前に、柔らかいソファに腰をかける。
そこでじっくり待たされていると、緊張感はイヤでも高まります。

誰もが最初は圧迫されると思います。
でも、そのうち必ず慣れてきます。
場数をこなすうちに、シンプルな核心が見えてくるのです。
社長だって、役員だって、実際はひとりの人間なんだと。

当然、ものすごいオーラも漂う社長さんも多い一方で、
話をしてみると、案外気さくな社長さんも多いものなのです。
成功されている方は、立場にかかわらず相手への気遣いがある。
こちらが普通に話すほど、次第に物腰が柔らかくなることもあります。

まして、ヘッドハンターが話をするのは、普遍的な人生の話。
誰もが、周囲にいるメンバーのクオリティをあれこれ思い悩み、
そして自分自身の立場や役割についても、いろいろお考えがある。
自分のキャリアを振り返れば、楽しく語ってくれますし、
むしろ、社長さんはそういう話ができる相手を社外に求めていることもある。
最近、役員コーチングがブームなのは、そうした事情もあるのだと思います。

しかし、こうしていくら文章で説明したところで、
きっと実際の場に立ち会うと、みんなそれどころではないでしょう。
こればっかりは、本当に場数をこなしていかないと見えてきません。

そして当然ですが、ちゃんとした応対力は必須です。
内容面でも、つまらない話しかできないようでは、
社長によっては簡単に追い返されてしまいます。
誰もが躓きながら、経験を積んでいくしかないのです。

そんな状況に、少しずつ慣れてほしいという願いもあり、
いよいよ来月から始める弊社のメンバーズフォーラムでは、
毎週、各界からすばらしいキャリアの方々をお招きし、
肩書きも兼ね備えた方と、メンバーが膝をつき合わせて話ができる、
そういう場を作っていくことも、ねらいの1つと考えています。

実際の仕事以外の場で、他のメンバーも同席ですから、
だいぶプレッシャーも弱まる形でお話ができるはずです。
ここでの経験から、どんな相手でもまずは人間なんだ、
肩書きではないんだ、と少しでも感じてもらいたいと思います。

幸いにも、当方が一生懸命お願いをすると、
忙しいベンチャーの事業責任者クラスから、
有名企業の現役役員の方々に至るまで、
本当に多くの方々にご快諾頂いて嬉しく思います。

社長でも、どんなにすごい偉人でも、きっと1人の人間であり、
リスペクトを忘れてはいけませんが、それは自分を蔑むことではありません。
プロフェッショナルを前にして、自分自身もひとりの人間として接することこそ、
一番の敬意であり、自分もまだまだ修行を重ねているところです。
このフォーラムの運営は、自分自身にとっても大きな修行の場で、
もっともっといろんな人のチカラになれるよう、努力を重ねたいと思います。

ちなみに、弊社も面談には「代表」が出てきますよ。
安心してください、だって私しかいないんですから。。。(苦笑)