2016.5. 3
キャリアに役立つ休日の過ごし方(2016.05.03)

「休日は何をして過ごしていらっしゃいますか」
たまに営業の教科書に出てくる質問らしいのですが、
実はこのセリフを私が使うことはほとんどありません。

着実にキャリアアップして充実されている方の場合、
休日などなく、24時間365日仕事に向き合っているか、
お子さんがいらっしゃる場合は家族サービスで手一杯、
といったケースのどちらかであることが多いです。

となると、冒頭の質問はあまり良い答えが返ってきません。
たまに同じ趣味がスマッシュヒット、というのはありますが、
初めて逢った人に話せるほどの趣味を持つ方は少ないものです。
すると適当な答えが返ってきて、場が沈んでしまうこともある。
そんな賭けに出るくらいなら、違う話題を出すべきでしょう。

それに、じっくり伺っていけば、
そのうち先方から休日の話題が出ることもあります。
「世古さんは、休みの日はどうされているんですか」
こうなれば、相手も本当のことを教えてくれます。

そこで、伺ったことを振り返ってみると、
50代で充実したキャリアを過ごされている方の場合、
「時間がある時はだいたい読書」という話が一番でしょうか。
特定の分野に限らず、優秀な方は本当にいろいろ読んでいる。
ローマ帝国から動物の観察に至るまで、内容はさまざまです。

そこから若い世代になってくると、次第に読書は少なくなり、
やはり映画や旅行といった話題も増えてくるように思います。
スポーツは各世代それぞれに継続されている方も多いですが、
ゴルフは半分仕事のようで、「休日の話題」には少ないですね。

いずれにしても、どの世代にも共通しているのは、
充実したキャリアの方は、何よりも好奇心が旺盛だということ。
読書を中心に、幅広く世の中の物事を理解し、楽しもうとされている。
そしておそらく、そのことはキャリアにもつながっていて、
全体像をきちんと捉えて、いろんな角度から考えるチカラは、
そうした普段の心がけからも、伝わってくるように思います。

かくいう自分も、20代は本当に映画をよく見ていました。
1000本以上の映画を、映画館で見てきた上に、
ずっと感想をつけてメールマガジンに仕立てていたので、
とにかく1本1本を考え抜くために、世界中のことを調べました。

いま振り返ってみれば、こうした経験は、
間違いなくこのヘッドハンターという職業には活きている。
人生を1本の映画としてみれば、職務経歴書はこれまでの脚本。
ずっと単調なストーリーもあれば、ひっちゃかめっちゃかなものもあり、
観客(=例えば人事部)が見たときに、どうすればされるのか。

こうして考えると、自ずとその方の将来も見えてくるように思い、
無数の映画を見てきたことは、自分自身の発想力の原点として、
特にこの職業にはちょうど合致しているような気がします。

いまも自分は映画を見たいと思いますが、
当面はどうやら子育ての身で、休日は使えそうにありません。
そして「社長業に休日なし」というように、仕事もあって、
こうなると他のことなんて、当面できそうもありません。

こうなる前の若い皆さんにお伝えしたいのは、
休日もいろんなことに興味を持って、
視野をどんどん広げてほしいということ。

もちろん、英語や資格のスクールもいいのですが、
いますぐニーズがハッキリしていないことを勉強するより、
いましかできない、見られない世界をどんどん見にいくこと、
知っておくこと、考えてみること、そんな工夫が大事だと思います。

その経験は間違いなく、仕事にも活きてくると思いますし、
何よりも好奇心は、人生全体を豊かにするスパイスでもあるのです。
というわけでみなさま、よい連休を。