2016.4.18
ドラマのようなヘッドハンター(2016.04.19)

時として、マンガやドラマの中に、
ヘッドハンターを称する人が現れることがあります。

競合の大手企業からの引き抜きの話があったり、
主人公の恋人にはNY駐在の案件を持ってきたりと、
ビジネス小説以外でも登場の機会があったりしますが、
果たしてあれってどこまで本当なの?にお答えしますね。

Q.いきなりそんないい話を持ってくるの?
A.いや、それはほとんど信用できないヘッドハンターです。
確かにそういった同業者もいらっしゃるようですが、
実際に逢ったこともないのに案件を紹介することは、
少なくとも弊社のポリシーとしては無責任だと感じます。
よほどよく知る方からのご紹介か、顧客からの指名なら別ですが。

いきなり唐突にNY駐在の案件が降ってくるなんて、
そもそも日本企業ではなかなかありませんね。
日本にいながらにして海外案件がやってくる場合、
海外営業経験者か、実は海外経理の経験者が多いと思います。

ただ、求められているのは経験者ですから、
いきなり未経験の人に降って湧いた話が来るのは、
かなりご都合主義で、脚本家にクレームを入れたいですね(笑)。

Q.高級ホテルのロビーで待ち合わせるのは本当?
A.これは本当です。多くはホテルのロビーになります。
ヘッドハンターは東京であればほとんどのホテルで、
コーヒーを飲んだことがあるといっても過言ではありません。

ただ、赤いバラを持って待つこともないですね。
幸い、いまは携帯電話を皆さんお持ちですから。
しかし、時には人違いをしてしまうこともあり、
「○○さんですか」と話しかけて違ったりすると、
出だしから心理状態をだいぶかき乱されます。

というのも、ほとんどのヘッドハンターが、
同じようなホテルのロビーで待ち合わせるので、
呼ばれる方も沢山お見えになって、定時になると、
だいたいロビー周辺で誰かを捜しているような雰囲気で、
ずっと座っている方が、とても多くなってしまうのです。

ちなみに、誰がヘッドハンターの側かは、
これだけ経験しているので、だいたい見分けられます。
某・品川のホテルに土曜日の朝の待ち合わせの時、
もう、あまりの多さに閉口したこともあります。
ヘッドハンターはホテルのロビーにいる。本当です。

Q.相手を最初から知り抜いている?
A.「あなたのことを調べさせてもらいました」
などと切り出すヘッドハンターがドラマにいますが、
残念ながら、調べたくらいで相手のすべては分かりません。

たまに、「私のことをどれくらいご存じなんですか」
と興味本位もあってか、最初にご質問頂く事もありますが、
「勉強はしてきましたが、すべては知りません」が答えです。
だから逢いに来たわけで、だから最初から案件は紹介しないのです。

ちなみに、そうして面談した後もすべては分かりません。
ところが「もう何もかもバレてしまってるんじゃないか」と、
ずっと緊張される方もいらっしゃいますが、それも違います。
魔法使いではないんですから...。

Q.逢ったら必ず転職させられる?
A.これもNoです。だから魔法使いじゃないです。

転職というのはご縁であって、キャリア相談の結果の1つです。
どんなにこちらが美談を並べても、無理なモノは無理。
最後に決めるのはご自身ですし、そうでない方を紹介すると、
紹介する側もとても大きなリスクを背負うことになるでしょう。

メディアではどうしてもいろんな話が流布しますが、
そもそも脚本家や漫画家さんがヘッドハンターに、
逢ったことがありそうだと、思ったりするでしょうか?
取材される方もいるとは思いますが、やはり現実味では、
ちょっと別世界にいるのも事実かもしれません。

ただ、いつぞや、ある方にお目にかかったときに、
どうしてご興味をお持ちいただいたかを伺うと、
「副業で作家をしているので」とのことでした。
ひょっとしたら私も、どこかで小説デビューしている?!