2016.3.22
履歴書を見る側の立場、イメージできますか(2016.3.22.)

転職を意識したときに、必ず必要になるものが、
職務経歴書(CV=Career View)と履歴書です。

とりわけ中途採用では、CVは重要になります。
CVの書き方については、世の中に山ほど情報がありますが、
たまにいくつか拝見していると、
「履歴書を見る側の立場になって考えましょう」
と書いてあり、少々不安になることがあります。

多くのビジネスパーソンにとって、
「履歴書を見る側の立場」に立つ経験は、
そんなに多くあるわけでもありません。
まして「履歴書を書く側の立場」に立つことは、
ほとんどの人にとってレアケースでしょう。

そんな方々に対して、いきなり「見る側の立場」を理解して、
と申し上げるのは、そもそも困難だと思うのです。
通り一遍の細かなテクニックを並べられて、
この言葉で締めくくられると、読んでいる方も、
最後には頭を抱えてしまうのではないでしょうか。

時として、どんなに優秀なビジネスパーソンの方からでも、
「もう少し何とかなるはずなのに」というCVを頂くことがあります。

これはきっと、その方の文章力やビジネスセンスというよりも、
「中途採用」というビジネスプロセスに対する、
単なる理解や慣れの問題ではないかと思うのです。
ですから必要なのは、細かなテクニック云々よりも、
採用側の人間がどんな仕事かを伝えることではないかと感じます。

その意味で、当方の「見る側の立場」をお伝えすると、
まず、詳細まで一生懸命CVを読むことは少ないです。
これは最初に、多くの方が頭に入れておくべきことでしょう。

例えば、細かくプロジェクトの内容を記されても、
エンジンの排気機構におけるセラミックの活用については、
どう頑張っても当方にはちんぷんかんぷんです。
また、具体名は企業秘密だとしても、抽象的に企画した、売り上げた、
と書かれても、何があったのかまるでイメージが湧きません。
一方で、数字を沢山並べられても、スゴイと思う一方で、
仕事上、決して鵜呑みにしないので、実は説得力にはなりません。

だから、そんなことは多くの「見る側」は気にしていない気がします。
「正しいことを、できるだけ正しく」書く必要は、CVでは全くないのです。

それよりも、大事なことは「まとめ方」。
良いCVは、業績は簡潔にまとめた上で、
「なぜ、その仕事に就いたのか」や、
「いまの自分に何が残ったのか」という、
「いまの自分」の説明材料として職歴を語ります。

いまの自分を良く理解していればいるほど、
この「まとめ」は簡潔で、ほどよいものになります。
そう、結局はご本人の自分自身に対して求めるもの、
それがCVには現れるので、当方はそれを理解したいのです。

細かなテクニックや書き損じは、あまり問題になりません。
簡潔にまとめられたCVは、面談でも質問が進めやすく、
話も盛り上がって、お互いに価値ある時間になりやすい。
良いCVは、日頃の自己分析と高い志の賜物でもあります。

もちろん、これはあくまで当方の「立場」であり、
他にも履歴書を見る側の「立場」はさまざまです。
ただ、共通して言えることは、
皆さんそんなに時間も無い上に、見慣れたものでもあるので、
ひどい場合は面接の場で読みながら、というケースも良くある。

一生懸命書いたものを斜め読みされると、
ちょっとムッとしてしまうと思いますが、
そこであえて、そんな状況も想定しながら、
CVが簡潔にまとめてあると、誰もが感服するでしょう。

ただ、多くの人にとって、そこまでのイメージは湧かないのも事実。
だからこそ弊社は「すべての人をヘッドハンターに」、
こうした理解と経験が進むように、活動を続けてまいります。
必要な時が来てからではなく、毎日の仕事のなかで、
自分がどのようになりたいか、考えて頂けるよう願いつつ。