2016.2.16
面談の前にはルーティンを

前回は、面談における参加者の傾向をお話ししたので、
今回は、面談をお願いしているヘッドハンターが、
どんな心持ちで臨むかについて、少しお伝えしたいと思います。

ヘッドハンターが、1時間で獲得したい目標は3つ。
1.相手に価値ある時間を過ごして頂くこと。
2.相手の現状を見極めること。
3.自分の実力をお伝えすること。

こうしてみると、なんとも困難な目標ですね(苦笑)。
しかもお相手の大半は、社外の実力者で初対面です!

この困難な目標を達成するためには、
入念な準備が必要だと私は考えています。
まずはとにかく、相手のことを調べまくる。

ご経歴はもちろん、現職の商況、職種の傾向、
他の同業種、同業者の方の現状の振り返り、
紹介者のコメントや、その他あり得る交友関係、
いろいろ調べようと思えばキリがありません。

そして恐ろしいことに、現代はインターネットから、
だいたいのことは見つかってしまうので、
そこに自分が集めたアナログな情報を加えれば、
相当な密度の事前準備が可能になります。

しかし私は、始まる10分前になると、
こうした勉強は全て、やめてしまいます。

それよりもアタマの中身を空っぽにして、
全く関係ない遠くの風景を見たり、
少し室内を歩き回ってみたりします。

そして5分前にはネクタイを締め直して、
名刺入れを確認して、事前の準備は終了です。
この時にはすっかり何もかも忘れて、
目の前の物事に集中する準備ができています。

大事なことは、3つの目標のなかでも、
とにかく相手に楽しんでもらうこと、
価値ある時間だった、来て良かった、
と思ってもらうことが何よりも最優先。

自分ができることは、限られたことしかありません。
それらをすべてやり尽くしたら、あとは気持ちの問題。

変な知識が残っていると、それを全部言いたくなったり、
あれこれテクニックを考えてしまうので、
だいたい徒となってしまうことが多く、
すでに経験からもそれはよく分かっているのです。

だから、知識はいったんどこかへ忘れて、
最後は、一番大切なことを自分に言い聞かせる。
大丈夫、勉強したことはそう簡単には忘れません。
でも、相手を大切にしたい気持ちは時として忘れがち。
アタマを空っぽにすることで、自分は初心に返ります。

話題の五郎丸選手ではありませんが、
これが私の仕事に於けるルーティンです。
対面のイベントには、緊張が付きもので、
どうしても自己満足に走ってしまいがちですから、
こうしたルーティンは、やはり効果的だと考えています。
皆さんも自分なりのルーティンを確かめてみては如何でしょうか。