2016.1. 5
キャリアとは「志(こころざし)」

面談の相手が出世するかしないかを見極めるとして、
あなたなら何を確かめればいいと思いますか。

その方の実績ですか。性格ですか。
学歴ですか。面談の時の語り口ですか。
その観点は、いろいろ語り出せば尽きないと思います。

正解は、と聞かれると、実は正解はない、が正解でしょう。
キャリアの考え方は人それぞれというのは確かです。
しかし当然、私には私なりの考えがあります。
ここでは小さな私なりの答えをお伝えしたいと思います。

私なら、その人が出世するかどうかは、
まずは、その人の「志(こころざし)」で見極めます。
志というのは、「誰かのためになりたい」という気持ちです。
いま、自分がもう少し頑張れば、違う誰かが幸せになれる。
だったらもう少し頑張ろうじゃないか。そういう気持ちが志です。

とある大手企業の役員から伺ったエピソードがあります。
アジアのある国に、新工場建設のために赴任したところ、
現地採用のメンバーの給料は自分の7分の1だったそうです。
30代にして初めての海外赴任で、この方は覚悟を決められた。
「オレは、こいつらの7倍働かなくちゃダメだ。
その時、ようやく彼らは自分を認めてくれるかもしれない」

これこそ、私が考えている「志」の最たる例です。
志がある人と、ない人では、仕事のクオリティが違う。
志がある人には、歴とした動機があるので、
どんな困難でも、耐え抜いて結果を導く強さがあるのです。

そうなると、与えられた仕事をやるだけの人とは、
当然結果も違うし、その後の成長も異なっていく。
だから、何にもまして、まずは志が大切になる。

本当は、誰もがこうした志を持っていると私は思います。
新卒入社で入った頃は、誰だって夢のひとつもあったでしょう。
振り返ってみて、皆さんはどうですか。

ところが、時が経ち、仕事に慣れていくうちに、
いつの間にかこの志を忘れてしまってはいませんか。
収入も増え、家族も増え、毎日に忙殺されていくうちに、
「この仕事で、誰かを幸せにするんだ」という気持ちは、
いつの間にか「お金のためにやること」になっていませんか。

だとすれば、それは自分がキャリアの限界にきているのです。
お金のために働く人と、誰かのために働く人では、
同じ仕事でも結果と成長が全く違う以上、
「誰かのために働いているか」という志の見極めは、
私が誰かを紹介するにあたり、一番大事なことなのです。
もし、今後もチャレンジして、成長したいのであれば、
この気持ちがなければ、絶対に成功しないし続きません。

しかし、この志を持ち続けることは、本当に難しい。
40代、50代でも持ち続けている人は稀です。
30代でも、多くの人はどこかに置いてきてしまっている。

だから、「この人は出世しますか」と聞かれたら、
私はまず、その人の志を確かめるようにしています。
学歴も職歴も、実績も見た目も何も関係ありません。
その人が働いている「理由」、これに尽きます。

このブログを始めるにあたり、
きっと最初のこの文章は誰もが目にするだろう、
だったら自分は何を伝えたいかを考えたとき、
まず、このことが最初に思い浮かびました。

弊社のことは忘れていただいても仕方ないのですが、
ぜひこのことは、どこかで心に留めて欲しいと願います。

この代表ブログでは、今回を含めて4回にわたり、
弊社の考えているキャリア観、提案できる対応策を、
できるだけ分かりやすく、まずは説明したいと思います。